予防歯科
さあ、始めましょう
虫歯も病気も予防が大切ということは皆さん共通認識ですが、いざとなると、なかなかきっかけをつかめないことが多いのではないでしょうか。
虫歯になっていなくても、「現状が気になってきた」「歯石を取ってほしい」というちょっとだけ芽生えたお気持ちを大切にしてください。また、虫歯の治療を終えた後というのも大切なタイミングです。虫歯になってから治療するよりも、ならないほうがずっとずっといいことです。
もちろん、保険診療で行えます。
次に、歯科医院で行うプロフェッショナル・ケアと日常生活でのホーム・ケアに分けて、説明します。
プロフェッショナル・ケア
1
カウンセリング
カウンセリングルームで現状や既往歴を伺います。お口にお悩みがある場合にはそれも伺います。

2
検査
レントゲン検査をします。歯の状態を確かめるためです。 その後、診療台で歯茎の検査をします。腫れ具合などをチェックします。

3
処置
検査の結果、虫歯や歯周病があった場合はそちらの治療に向かいます。
ない場合は、クリーニングを行います。
超音波スケーラーという器具を使って振動で歯石を取ったり、滅菌水よって歯周ポケットを洗浄したりします。
最後は、特殊なブラシで磨き上げます。細菌の量を減らすのが目標です。

4
カウンセリング
その日の治療を元に、日常の歯磨き指導や生活習慣についてご説明します。
ホーム・ケア
個人でもできるケアが「ホーム・ケア」です。
歯垢(プラーク)なら、歯ブラシの毛先で取ることができるのです。
食事ごとと寝る前のブラッシングが基本です。特に寝る前はていねいに磨きましょう。1、2本ずつ15~20回磨きます。手で磨く場合には15~20分かかります。
歯ブラシの硬さは「ふつう」がいいでしょう。固いと歯茎を傷めます。
歯磨き粉は、フッ素入りがほとんどなので、初期虫歯で歯の再石灰化を助けてくれる働きがあります。歯ブラシに豆粒大につけましょう。
歯と歯の間にも気を配りましょう。歯間ブラシやフロスの使用がとても有効です。
うがい薬やガムなどはあくまでも歯磨きの補助的な役割で、歯ブラシの代わりになるものではありません。
一方で、どんなに一生懸命みがいても、歯みがきだけでは歯石を予防することはできません。
3カ月に1回は歯科医院で専用器具を用いたクリーニングを受けることをお勧めします。